
あの日、海で撮った一枚
撮影は2018年8月です。当時は、毎年のように愛知県を旅していました。
このときも、羽豆岬のMVロケ地として知られる内海海岸から、野間埼灯台まで、ただひたすら歩いた記憶があります。
この写真を撮ったのが、どっち寄りだったかは覚えていません。けれど、海辺に座るふたりの背中と、きらめく水平線。その感じがすごく好きでした。
あれから7年経った今も、こういう写真が好きな自分がいます。
7年間飾り続けた理由
実はそれ以前も、それ以降も、部屋に他の写真を飾ったことはありません。7年間、ずっとこの写真が、僕の部屋の壁に飾られていました。
昨日、出口陽さんとのTalkportでこの写真をお見せする機会がありました。7年間飾り続けた大切な一枚を、大切な推しに見てもらえるなんて、すごく幸せだと思います。でも今までは、この写真を撮った理由とか、飾っている理由とか考えたことがありませんでした。
正直、こうしてブログを書いている今も明確な答えは見つかりません。
でも、それでいいんだと思います。写真って、そういうものですから。
一枚一枚に理由を求めていたら、きっと「撮ること」から遠ざかってしまいます。
これからも飾り続ける
僕は今でも、趣味で写真を撮っています。
この写真を撮ったライカM10はもう手元にありませんが、カメラは変わっても、感動した瞬間にシャッターを切ることは変わっていません。
旅先や日常のなかで、何度も心が動きました。でも、写真を飾ることはたぶん、これからもないんじゃないかなと思います。
それくらい、この一枚には、僕の過去と未来が詰まっている気がします。
飾っているというより、寄り添っている。そんな存在なのかもしれません。