
2月24日、六本木を歩いているときに見つけた「VERVE」というカフェ。洗練された外観に惹かれて入店を決めた。
注文を受けてからハンドドリップで淹れていることもあってか、オーダーの列が途切れることはない。でも、だからといって焦っているお客さんもいない。むしろ、丁寧なドリップの様子を眺めながら、待ち時間を楽しんでいるような雰囲気だ。
昼下がりに訪れたのだが、席はほぼ満席といったところ。ちょうど席を立つところだったカップルが、席を譲ってくれた。日本語は通じない。でもジェスチャーで心を通わせた。このような何気ない国際交流も、このカフェの魅力の一つかもしれない。
番号札は無く、注文時に名前を伝えておく。コーヒーができあがると、店員さんが名前を呼ぶシステムだ。これがVERVE共通なのかは分からない。
今回僕が選んだのは「The 1950」というブレンド。メニューの説明に惹かれての選択だった。
THE 1950は、フローラルで華やかな心躍る味わいのブレンドコーヒーです。シングルオリジンでも提供できるハイクオリティなエチオピアのコーヒー2種をブレンドしています。ジャスミンを思わせるフローラルアロマ、ピーチのフレーバー、そしてブラウンシュガーの甘い余韻が特徴です。 (公式サイトより引用)
いつも利用しているコーヒーチェーン店では絶対に味わえない、フルーティーで、フローラルなコーヒーに決めた。期待を裏切らない選択だった。
歴は長くないが、僕は自分でハンドドリップをしていた経験がある。
だからこそ分かるのだが、本当に香りが良い。香りで「良いコーヒーだな」と分かる。それはコーヒーを楽しむために欠かせない要素だと思う。VERVEのバリスタたちは、その香りを最大限に引き出すことに成功している。
氷が溶けていくにつれて味は変化するものだが、芯の部分、フルーティーさというのは失われることがなかった。最後の一滴まで味わえる。冗談抜きでそう言える。
VERVEは国内にいくつか店舗はあるが、どれも近場ではない。
でもたまには、VERVE目当てに遠出をするのも悪くないかも、なんて思ってしまった。この味と雰囲気を求めて、また訪れる価値は間違いなくある。