夏のど真ん中に陽さんがいた

いつか再放送で観た「ビーチボーイズ」の中で、反町隆史さんが言っていた。

「自分で夏が終わりだと思ったら、その時が終わりなんじゃないかな。」

この言葉がすごく好きで、もう何年も独り言として使っている。そんな独り言を、今年も使うときがやってきてしまった。

今年の夏は、今までで一番たくさんの思い出ができたかもしれない。

とにかく多くの人と会った。大学の頃の同級生、お世話になっているネイリストさん、職場の同僚・元同僚、同期、偶然に出会った人たち、そして出口陽さん。

外向的な人からすれば物足りない? でも内向的な僕にとって、この数は衝撃的だ。

でも、すごく楽しかった。特にここ一年くらい感じているのは、「人と会ってしゃべることは心が豊かになる」ということ。その中で、自分の発したさむいギャグとか、ちょっとした話題で相手が笑顔になると嬉しくてたまらない。

僕の根底には、人を喜ばせたい気持ち、人を安心させたい気持ちがあるから。

後輩や先輩からよく質問されるのに、うまく答えられない質問の一つが、「ジェイくまさんはどんな人が好きなんですか?」というもの。33年目の人生にして、ようやくその答えがわかった気がする。つまり、「僕が笑顔にできる人」「僕と関わることで笑顔になってくれる人」のことが好きなんだと思う。それが僕の生きがいとも言える。

それから、今年の夏を振り返って思うのは、「ど真ん中に出口陽さんがいた」ということ。

7月12日の定季公演を始まりとすれば、オンライントーク(21日)、名古屋ライブ(8月3日)、さわやか3組(11日)、そして上野でのライブ(16日)。8月の締めくくりとして、オンライントークが予定されている。

ソロデビュー10周年ということもあって、陽さんも活動量がとっても多かった。僕たちファンとすれば最高だけど、「体力的にしんどくないのかな?」なんて、余計な心配を一人抱えたこともあった。この暑さも相まって。

でも色々考えたけど、今年の夏のど真ん中に陽さんがいたのは事実だし、それによって僕の夏も充実したのだから、思い残すことは一つもない!

そんな感じで、心洗われた今年の夏。終盤には、ニーチェの『ツァラトゥストラ』を数年ぶりに読んだ。たった数年前は感じなかった、心の鼓動。今年は心が震えすぎて、気になった箇所には蛍光ペンを引かないと気が済まないほどだった。

もし来年の夏に『ツァラトゥストラ』を読んだら、「なんでここに引いたんだ?」とか、逆に「なぜここに引かなかったんだ?」みたいなことになると思う。

でもそれが読書の面白さだし、古典といわれるものの醍醐味だ。

ざっくばらんな夏が、こうして幕を閉じようとしている。

でも明日幕を開けたら秋かというと、それもちょっと違う気がしている(笑)

異常気象が”日常”になりつつある今でも、季節は一日で急に変わるのではなく、グラデーションをおびて変わっていくものだから。

なんて、かっこつけた言葉で締めくくろうとした矢先、一つ気付いたことがある。

僕が出口陽さんを推し始めて、もう少しで一年が経とうとしている。9月22日「アキノヨナガ」公演。あの日が僕の”ハジマリノオト”になった。

そういえば、なぜあの日「アキノヨナガ」公演にたどり着いたのか。本当の理由は、ブログにもSNSにも書いていない気がする。隠すほど大きなものではないけれども。

でも今回はここまで!

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